『脳神経科学が解き明かす「集団的知性」の力』
Joined-Up Thinking: The Science of Collective Intelligence and its Power to Change Our Lives
Hannah Critchlow 著 | Hodder & Stoughton | 336p


1.協調のとれた思考力
2.その思考は知性なのか
3.家族:協調性のとれた思考の原点
4.仕事:ふさわしいチームをつくる
5.頭脳の力を利用:才気がみなぎるチームにする
6.最新の認知科学では直感も知性
7.集団的知性と人類の負の歴史
8.集団的知性を高めるために世界を再形成する
9.大聖堂思考:過去からの癒し、そして未来を構築
10.人間とAI:トランスヒューマニズムと心の融合


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

気候変動をはじめとする複雑で解決困難な課題には、国境や人種・民族の違いを越えた「協力」が求められる。それもまた容易ではないが、インターネットや脳神経科学などの知見は、遠く離れた人との知識共有や感情の交流さえも可能にする。
そのようにして生まれる「集団的知性」とはいかなるものなのだろうか。

未邦訳の英国書籍である本書では、最新の脳神経科学の研究成果を広く紹介しながら、これまでにわかっている「直感」「集団的知性」の正体や、それらを活性化する方法について論じている。
直感は、身体組織全体が受け取る膨大な情報の中から役に立つものを選び出し、無関係なものを排除する無意識のプロセスと考えられているようだ。また、最新のテクノロジーを用いた研究では、「心の融合」が試みられている。

著者のハンナ・クリッチロー氏は、脳神経科学者であり、ケンブリッジ大学モードリン・カレッジ特別研究員として一般向けに科学研究の成果を伝える活動を行っている。王室から認可された組織であるサイエンス・カウンシルが選ぶサイエンス・コミュニケーションの分野で活躍する科学者トップ100人に選ばれた。


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