『善き書店』
-米シカゴ「セミナリー・コープ書店」が描く理想
In Praise of Good Bookstores
Jeff Deutsch 著 | Princeton University Press | 216p


まえがき 本の存在
1.空間
2.豊かさ
3.価値
4.コミュニティ
5.時間
あとがき 善き書店とは


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

アマゾンをはじめとするネットショップの普及により、電子書籍や紙の書籍をオンラインで購入する人が格段に増えている。そのあおりで店舗形態の書店の数は21世紀に入ってから減少し続けており、その存在意義が問われている。
書店は今、どんな存在であることをめざし、いかにして生き残ればいいのだろうか。

未邦訳の米国書籍である本書では、米国の書店で書籍販売に長く携わってきた著者が、現在店長を務めるシカゴの「セミナリー・コープ書店」の経験に即して、古今東西の作家・思想家の考えを引きながら、理想の書店の在り方を考察する。
書店が扱う商品は本そのものではなく、書棚を見てまわる体験や、本が呼び起こす思索、対話、発見であるとし、書店の役割は、新しい知のつながりを生み、顧客が様々な本と出合える空間を作ることだと説く。なおセミナリー・コープ書店は、既存の書店のビジネスモデルを脱し、非営利法人としての運営に転換することで、運営の持続性と書店としての理想像を追求している。

著者のジェフ・ドイチュ氏は、米国各地の大手書店での勤務を経て、2014年よりシカゴのセミナリー・コープ書店の店長を務めている。


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