『ブレトンウッズ体制の終焉』
-キャンプ・デービッドの3日間
ジェフリー・E・ガーテン 著 | 浅沼 信爾/小浜 裕久 監訳 | 勁草書房 | 432p | 4,400円(税込)


1.幕開け
2.配役
3.その週末
4.終幕


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

金融分野における歴史的事件はいくつか挙げることができるが、中でも1944年の「ブレトンウッズ協定」、1971年の「ニクソンショック」は、国際金融の枠組みを大きく転換したものとして、重要性が際立つ。
後者の政策決定と発表がなされたのは大統領の保養地キャンプ・デービッドで行われた3日間の会議においてであった。

本書は、「ニクソンショック」「ドルショック」と呼ばれる米国リチャード・ニクソン大統領による政策決定が行われた1971年8月13日~15日のキャンプ・デービッド会議の全貌を描くノンフィクション。
メリーランド州にある大統領保養地で開かれたこの会議では、1944年以来の「ブレトンウッズ体制」下の、いわゆる「金・ドル本位制」停止を含む政策パッケージが決められた。基軸通貨としてのドルの裏付けがなくなり、世界は固定為替相場制から、今日の変動為替相場制に移行していくことになる。同会議に出席したのは、ニクソン大統領、FRB(連邦準備制度理事会)議長、財務長官をはじめとする15人の専門性の高い政治家・官僚たちだった。

著者はイェール大学経営大学院の名誉学長で、グローバル経済に関する講義を担当。クリントン政権の国際貿易担当商務次官、ブラックストーン・グループ常務取締役等を歴任した。


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