『ゼロからの『資本論』』
斎藤 幸平 著 | NHK出版(NHK出版新書) | 240p | 1,023円(税込)


1.「商品」に振り回される私たち
2.なぜ過労死はなくならないのか
3.イノベーションが「クソどうでもいい仕事」を生む
4.緑の資本主義というおとぎ話
5.グッバイ・レーニン!
6.コミュニズムが不可能だなんて誰が言った?


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

経済格差や気候変動など、行き過ぎた資本主義の弊害が指摘され「ポスト資本主義」を模索する識者が少なくない。
だが、150年ほど前に、すでに資本主義の本質を見抜き、それを超える社会を構想した書物があったことが省みられることは少ない。カール・マルクス(1818-1883)による『資本論』である。

本書では、世界的な名著であり、現代史に多大な影響を与えた『資本論』を、「物質代謝」、“資本主義後”に来るべき「脱成長コミュニズム」の構想といった観点から、その現代的な意義とともに詳しく解説している。
マルクスは、フリードリヒ・エンゲルスとともに、社会主義、共産主義(コミュニズム)の提唱者として知られる。だが、彼が『資本論』などで構想した「資本主義を超える社会」は、失敗に終わったソビエト連邦の社会主義とは異なるものであり、現代にこそ、見直されるべきものなのだという。

著者は東京大学准教授。ベルリン自由大学哲学科修士課程・フンボルト大学哲学科博士課程修了。大阪市立大学准教授を経て現職。著書にベストセラー『人新世の「資本論」』(集英社新書)などがある。


新規会員登録(無料)をすると本ダイジェストの続きをご覧いただけます。(2023年3月14日まで)会員登録はこちらから

既にSERENDIP会員の方は本ダイジェスト全文を下記から閲覧いただけます。

法人の会員はこちら

個人の会員はこちら