『地域主権という希望』
-欧州から杉並へ、恐れぬ自治体の挑戦
岸本 聡子 著 | 大月書店 | 240p | 1,760円(税込)


序.杉並区は「恐れぬ自治体」をめざす
1.ミュニシパリズムとは何か
2.新型コロナパンデミックと「公共」の役割
3.気候危機に自治体として立ち向かう
4.「もうひとつの世界」はもう始まっている


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

欧州や中南米を中心に、地域住民が主体となって公共財や税の使い方を決める「ミュニシパリズム(地域主権主義)」と呼ばれる潮流が巻き起こっている。
そんな渦中の欧州で長年NGOに勤務した47歳の女性が、2022年6月の東京都杉並区長選に立候補。3期務めた現職候補を破って勝利した。岸本聡子氏である。

本書では、岸本区長自らが、区長選立候補までの経緯や選挙運動の様子、今後の区政について語った上で、杉並区が目指すミュニシパリズムの自治体について、近年の欧州・中南米の動きを詳細にリポートしている。
ミュニシパリズムの主軸には、電気・水道などの公共インフラ、住宅などを、巨大企業から住民による公共的な意思決定のもとに「民から公へ」取り戻す「再公営化」があり、岸本区長は欧州のNGOで、再公営化の事例研究、そしてミュニシパリズム自治体を相互につなぐプロジェクトなどを担当していた。

著者の岸本氏は1974年東京都生まれ。環境NGO「A SEED JAPAN」を経て欧州に移住、アムステルダムを本拠地とする政策シンクタンクNGO「トランスナショナル研究所(TNI)」に所属する。2022年6月、杉並区長選挙に立候補し勝利、杉並区初の女性区長となる。


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