(原題)Das Wesen der Schwarmdummheit | Gunter Dueck 著 | Campus Verlag | 324p

1.「集団的無知」の本質
2.目標は達成不可能だけれども、私たちは精一杯の努力をする
3.私たちは、圧力をかけられると、
  日和見主義のストリート・スマートの群れになる
4.日常業務の連続によって、ファーストクラスの感覚が失われる

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複数の個人間の協調や対話、切磋琢磨によって獲得される高度な問題解決力を「集団的知性」と呼ぶ。インターネットやSNSの発達に伴いその可能性が注目されてきているが、企業などの組織で十分に発揮されている例は少ないようだ。部門・部署ごとに閉じられた利害関心、堂々めぐりで結論が出ない会議、社員に対する目先の成果を求めるプレッシャーなどが「集団的知性」の醸成を阻み、むしろ「集団的無知」をつくり出しているのが現状だ。「集団的無知」とは、個人の「知」が集団の成果に生かされない状態を指す。本書では、なぜ組織が「集団的無知」に陥ってしまうのか、そのメカニズムを明らかにするとともに、そうならないための組織マネジメントと、個人ができることについて論じる。著者は数学者であり、ドイツIBMで技術責任者を務めた経歴をもつ。

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