的場 昭弘 著 | KADOKAWA(角川新書) | 256p | 840円(税別)

序.革命とは何か
1.20世紀革命論の母
2.現実肯定主義からの革命批判
3.新しい暴力、無政府運動
4.革命と反革命
5.新自由主義と結合した「革命」
終.人間の新しい可能性を示す

米国をはじめ、世界各国に自国中心主義、反グローバリズムの風潮が広がりつつある。フランス革命で確立された人権重視の価値観が揺らぐとともに、ソ連崩壊を経て隆盛をきわめた資本主義にもほころびが出てきている。ここにきて政治・社会の大転換を促す「革命」が起こる条件が整ってきているようだ。本書では、「革命」とは何かを定義した上で、近代以降の大小さまざまな革命・社会運動の歴史を振り返りながら、資本主義“後”へ向かう世界の状況を論じている。戦後、先進国で厚みを増した中産階級による人権抑圧等への抵抗は、リーマンショックを経て衰退。格差、貧困などを背景とする革命の機運が高まっているのだ。著者は、神奈川大学経済学部教授。社会史、社会思想史、マルクス学を専門とし、『超訳「資本論」』全3巻(祥伝社新書)など著書多数。

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