(原題)Case Study, Episode1: In the Time of a Perfect Financial Storm |Kasikorn Bank 著 | Kasikorn Bank | 25p

1.危機と変化
2.アジア通貨危機の余波
3.未来への挑戦

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タイには「四大銀行」と呼ばれる、バンコク銀行、クルンタイ銀行、サイアム商業銀行、カシコン銀行という四つの大手商業銀行がある。本小冊子は、そのうちの現在第4位の規模であるカシコン銀行が、Taksila ASEAN+ Banking Forumのリーダーシッププログラムにケーススタディとして提供したリポート。このプログラムはASEAN諸国を中心に多国籍の幹部クラスの銀行員が集い、不確実な状況下で、どのような経営判断をすべきかを議論するものだ。先取の精神に優れたカシコン銀行は、アジア通貨危機の際、生き残りの危機に瀕しながらも、当時の頭取バントゥーン・ランサムのもと、政府による銀行救済策をあえて蹴り、当時はまだ珍しかった金融スキームによる資本増強を成功させた。その後は、金融危機からの学びを活かし、リスク管理やコーポレートガバナンス施策をいち早く導入。商業銀行を取り巻く環境が激変する昨今の状況においても、デジタルバンキング導入など、常に先手を打っている。

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