沢村 慎太朗 著 | 三栄書房 | 175p | 1,500円(税別)

1.軽トラ社会学(牧野茂雄)
2.軽トラ自動車工学
3.スズキ・キャリイの開発を訊く
4.ダイハツ・ハイゼットの開発を訊く
5.ホンダ・アクティの開発を訊く
6.スバル・サンバー(旧型)の開発を訊く
7.軽トラ用タイヤの開発を訊く
8.比較試乗記 軽トラ vs 軽乗用車
9.理想の軽トラ用エンジンを林義正氏に訊く
10.赤帽サンバーという異次元世界

【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

現代では、世界中のあらゆる地域で自動車が主要な交通・運搬手段になっている。日本でも、とくに地方において、自動車は人々の生活や仕事になくてはならないものである。その日本の地方を中心に、どこに行っても見られるのが「軽トラック(軽トラ)」である。とりわけ農業や水産業など第一次産業の主力になっている。都市部や郊外地でも、細い道路が多い住宅地などで意外と軽トラが活用されている。本書では、そんな生活に密着しているが、日常的すぎて取り上げられることの少ない軽トラに、人気の自動車評論家がスポットを当てる。徹底した実用性が重視される軽トラの特徴と社会の中での存在意義、開発秘話(完成車、タイヤ、エンジン)、ユーザー視点など、あらゆる角度から軽トラの魅力に迫っている。その論からは、自動車に限らず、地に足のついたイノベーション、マーケティングの貴重なヒントが得られるはずである。著者は1990年代から雑誌編集プロダクションで自動車雑誌の編集に携わり、のちにフリーの自動車評論家として独立。他の著書に『スーパーカー誕生』(文春文庫)などがある。

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