原題:Grocery: The Buying and Selling of Food in AmericaMichael Ruhlman 著 | Abrams | 288p

序.すぐそこに迫る、目に見えない巨大な敵
1.スーパーマーケットのあれこれ
2.食品について考える
幕間 レジで支払い
3.真ん中の通路には
4.周辺で起きていること
5.私たちが向かう先には

【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

「食」は言うまでもなく人間が生きていく上で欠かせないものであり、疾病を予防し健康を維持する重要な役割を果たす。一方で、食習慣や料理は国や地域ごとの豊かな文化を生み出し、食品生産・加工・流通の各プロセスが巨大な産業を形成している。本書では、大規模チェーンや個性的でバラエティ豊かな店舗展開が目立つ米国のスーパーマーケット事情を概観しつつ、それに関連する、米国が抱える「食」の問題を鋭くえぐり出している。ナチュラルな生鮮食品が手に入りづらくなる「食の砂漠」問題や、一時的なブームに終わりがちな「健康食品」をめぐる問題を取り上げ、現代人の「食」への向き合い方に警鐘を鳴らしている。著者は、米国オハイオ州出身の作家、フードライター。スーパーマーケットで購入する食品が大好きだった父親を病気で亡くしたことが、本書執筆の動機となったという。

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