笠井 亮平 著 | 白水社 | 260p | 2,200円(税別)

プロローグ 立ち上がる巨象
1.躍動する「世界最大の民主主義」
2.変わりゆく経済と社会
3.「同盟」と「非同盟」のあいだ
4.南アジア・インド洋をめぐる印中「新グレート・ゲーム」
5.「インド太平洋」時代の日本とインド
エピローグ 2047年のインド

【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

中国に次ぐ世界第2位の人口をもつ「世界最大の民主主義」国家、インド共和国。BRICsの一角を占める急成長めざましい新興国だったが、2010年代初めにはその経済成長の勢いが停滞していた。そんな状況を打破し、同国が再び成長路線に乗るきっかけとなったのが、2014年5月の総選挙である。インド国民会議からインド人民党が政権を奪取し、第18代首相にナレンドラ・モディ氏が就任したのだ。貧しい家庭に育ち、庶民から慕われながら大胆な改革を進めるモディ首相は、日本では「インドの田中角栄」とも評される。本書では、そのモディ首相の進める社会、経済、外交などの諸政策を紹介し、アジア有数の巨大国家がどこに向かっているか、それによって国際情勢や日本との関係がどのように変わっていくかを平易な言葉で論じている。著者は岐阜女子大学南アジア研究センター特別研究員を務める南アジアを専門とする研究者。在インドをはじめ、在パキスタン、在中国の日本大使館に専門調査員として勤務した経験をもつ。

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