忍足 謙朗 著 | 文藝春秋 | 288p | 1,500円(税別)

プロローグ 国籍のないパスポート
1.アフリカで国連職員として働く
2.紛争地域で緊急支援をする
3.カンボジアと北朝鮮
4.本部で学んだリーダーシップのあり方
5.スーダンの修羅場で判断を下す
6.生まれ変わっても、またこの仕事をやるだろう

【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

30年以上にわたり国連に勤務、主に国連WFP(国連世界食糧計画)にて活躍し、緊急支援の最前線に立ち続けた日本人がいる。忍足謙朗(おしだりけんろう)氏だ。WFPアジア地域局長などを務め、ボスニア、コソボなどの紛争地域、カンボジア、北朝鮮、そして自衛隊引き揚げで話題になった過酷な紛争地域・スーダンでも食糧支援の指揮をとった。スーダンでは、混乱きわめる“修羅場”で77国籍からなる3,000人のスタッフを、冷静で大胆かつ思いやりのあるリーダーシップで導いた。本書では、そんな忍足氏が、これまでの自らの活動を振り返り、それぞれの現場の各局面で何を考え、どのようなポリシーで行動したのかを詳細に綴っている。そこからは、異なる国籍の人々を束ね一つの目的に向かわせる、グローバルなリーダーシップのあるべき姿をうかがい知ることができる。著者は2015年に帰国し、国際協力に興味をもつ若い世代の育成に貢献している。

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