大矢野 栄次 著 | 日本実業出版社 | 216p | 1,400円(税別)

序.なぜ、江戸時代の武士社会は「改革」を必要としたのか
1.恩田木工 松代藩真田家
2.上杉鷹山 米沢藩上杉家
3.山田方谷 備中松山藩板倉家
4.村田清風 長州藩毛利家
5.調所広郷 薩摩藩島津家

【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

1000兆円ともされる巨額の公的債務を抱える日本は、財政健全化に向けた施策が喫緊の課題となっている。また、民間企業においても、グローバリゼーションを踏まえた財務戦略をいかに経営に取り込んでいくかが、生き残りのカギともいえるだろう。本書では、それらを考えるヒントが江戸時代に行われた「藩政改革」にあるとする。当時の武士社会では幕藩体制の構造などにより、多くの藩が累積赤字に苦しみ、莫大な借金を抱えざるを得なかった。財政再建の取り組みが功を奏すケースは少なかったが、中には現代のCFO(最高財務責任者)にあたる藩主の側近や藩主自身が財政改革に取り組み、見事に再建に成功した例もある。本書では、そんな江戸時代の“名CFO”を5人紹介。各々の改革の経緯や成功ポイント、人物像などに迫っている。著者は久留米大学経済学部教授。

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