山﨑 広子 著 | NHK出版(NHK出版新書) | 256p | 820円(税別)

1.聴覚、脳の驚くべき仕組み
2.病気になるとどうして声が変わるのか
3.あなたの声は社会によって作られている
4.教会の天井はなぜ高いのか
5.政治家の声はどこまで戦略的?
6.ブルーハーツの歌はなぜ若者の心をつかんだのか
7.どうして人は自分の声が嫌いなのか
8.私たちの「本物の声」とは
9.自分の声を定着させるには
10.声はあなたの人生の味方


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

なぜ人は自分の声が嫌いなのか?どうして「いい声」の人の言葉には、そうでない人より説得力があるのか?私たちが何気なく使い、聞いている声には、じつは絶大な力が秘められている。声は人間の感情や無意識にダイレクトに影響を与え、聞く者の行動さえも左右するのだ。そんな「声」の持つ力について、本書は多彩な科学的知見と豊富な事例を交えて解説している。言葉では嘘をつけても、声はあなたの感情、健康状態から性格、成育歴まで、否応なくその真実を晒す。私たちのほとんどの人がじつは声を「作って」いるが、自分自身の「本物の声」を取り戻すことで、自身の心身を健全に保つとともに、人の心を揺さぶり、動かせるようになるのだという。著者は音楽・音声ジャーナリストで、「音・人・心 研究所」理事、NPO法人「ミュージックソムリエ協会」における音楽心理学の講師などとして活躍。学校教材の執筆も多く手がけている。

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