アミーナ・カーン 著 | 松浦 俊輔 | 作品社 | 372p | 2,600円(税別)

1.材料科学
2.運動の仕組み
3.システムの基礎構造
4.持続可能性


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

イノベーションの源泉として今、「生物模倣技術」が注目されている。バイオミミクリー、バイオミメティクス、バイオインスピレーションといった用語でも知られるこの技術は、生物が進化により獲得した優れた機能や構造、デザインから着想を得たり、模倣したりして新たな技術開発に結びつけるというものだ。クモの糸の強靭さを模倣した新しい繊維の開発、ヤモリの足裏の接着作用を応用したテープなどが代表的だ。本書では、さまざまな「生物模倣技術」の研究に取り組む科学者や技術者による最前線の現場をリポートしている。コウイカの皮膚を迷彩模様に、クジラのひれを流体力学に応用するなどの斬新で科学的なアイデアとともに、現状に至るまでの苦闘、実現の可能性など、研究現場の実像を伝える。著者は米国「ロサンゼルス・タイムズ」紙のサイエンスライター。なお、ダイジェストでは、シロアリの塚の建築分野への応用に関するパートを取り上げた。

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