小島 道一 著 | 中央公論新社(中公新書) | 256p | 820円(税別)

1.国境を越えてリユースされる中古品
2.国境を越えてリサイクルされる再生資源
3.中古品や再生資源の越境移動にともなう問題
4.国際リサイクルに関する国際ルール
5.適切な国際リサイクルに向けて
終.国際リサイクルの将来展望


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

「リサイクル」はもちろん地球の持続可能性に関わる、世界的に重要な課題である。経済のグローバル化が進む中、リサイクルもグローバル化してきている。回収された使用済みの製品や部品、容器などが輸出され、他国でリサイクル(再生利用)あるいはリユース(中古品として再使用)されるケースが増えているのだ。物量で見ると、今や中古車や鉄スクラップなどは日本の主力輸出品ともなっている。本書では、そうした現状を紹介するとともに、中古品や再生資源がなぜ輸出入の対象になっているのか、環境汚染や健康被害を生み出しかねない有害廃棄物の輸出などの問題について、海外調査の結果などを踏まえながら実証的に論じている。著者は日本貿易振興機構アジア経済研究所の研究員で、現在、出向先の東アジア・アセアン経済研究センター(ジャカルタ)のシニア・エコノミストを務めている。

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