服部 桂 著 | イースト・プレス | 199p | 1,400円(税別)

1.メディアのパラドックス
2.マクルーハンの理解
3.グローバル・ビレッジの未来
4.21世紀のマクルーハン


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

「メディアはメッセージである」との言葉があまりにも有名なマーシャル・マクルーハン(1911-1980)は、1960年代に時代の寵児としてもてはやされた学者である。この言葉が第1章のタイトルにもなっている『メディア論』をはじめとする著作で、当時のテレビを中心とした電子メディアの本質と可能性を独特な表現で理論化した。そして今、彼の言葉や理論は、インターネットの普及により大きく変化するメディアや社会の未来を占うものとして、再評価の機運が高まっているという。本書では、そんなマクルーハンの理論を再読し、彼が活躍した時代には難解とされたそのメッセージを、デジタル・メディアが一般化した現代社会の様相と照らし合わせながら論じている。そして、そこからメディアとテクノロジーがどこに向かうのかを大胆に考察する。著者はフリー・ジャーナリストで、朝日新聞社、米通信系ベンチャー、米MITメディアラボ客員研究員などのキャリアを持つ。ベストセラー『〈インターネット〉の次に来るもの』(NHK出版)の翻訳者でもある。なお本書は2001年刊行の『メディアの予言者 マクルーハン再発見』(廣済堂出版)に第4章を加筆した新装版である。

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