合田 真 著 | 日経BP社 | 204p | 1,500円(税別)

1.新しいお金のものがたり
2.見つけた光明
3.いつも舞台は未開の地
4.行く先々に岩と穴
5.挑戦の行く末


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

貧しく、電化率のきわめて低いアフリカ辺境の地にて「新しい金融システム」を作るという前代未聞の挑戦をする日本人起業家がいる。日本植物燃料株式会社代表取締役社長の合田真氏だ。「一生懸命に働いて価値を生み出しているのに貧困から抜けられない」といった不条理を解決すべく、モザンビークの農村に、電子マネーによる「収益分配型モバイルバンク」という斬新なシステムを構築しようとしているのだ。本書では、そのチャレンジの一部始終とともにそれまでの経緯、著者の思いや考え方、その根拠となったお金をめぐる世界の歴史、グローバル経済の問題点などが、幅広く語られている。未知の文化圏におけるいろいろな問題やトラブルに対処しながら生み出されたイノベーションは、アフリカのみならず世界中の貧困地域を救う可能性があるとして、国連にも注目されているという。著者は、2000年にバイオ燃料事業を行う日本植物燃料を設立して以来、さまざまな角度から途上国の地域づくりに貢献している。

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