徐 航明 著 | イースト・プレス(イースト新書Q) | 223p | 880円(税別)

1.「中華料理」と「中国料理」は何が違うのか
2.中国から日本へ――改良ではなく、発明である
3.日本から世界へ――新しいアイデアとイノベーション
4.再び、中国から日本へ――さらに、世界から日本へ
5.なぜ中華料理は進化できるのか
6.中華料理に見る日本の底力と針路
7.中華料理の未来とは?


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

ラーメン、焼きギョウザ、麻婆豆腐――。これらは「中華料理」と呼ばれ、本来の中国料理とは別物の大衆料理として多くの日本人に親しまれている。近年では日本発で世界に進出もしている中華料理には、実は広く普及する伝統的、構造的な要因があり、そこには日本経済復活のヒントさえ隠れているのだ。本書では、日本在住約20年になる中国人の料理愛好家である著者が、文化、テクノロジー、ビジネスといった観点から「中華料理」を俯瞰。元となる中国料理が日本に伝播し、受容され、日本人の味覚や地域文化に合わせて変容、定着するといった進化のプロセスを分析するとともに、それを今後のイノベーションや産業振興などに生かす道を探っている。著者は立命館大学デザイン科学センター客員研究員、日経×TECH特約ライター、食文化研究家。来日して以来、大手電機メーカー勤務のかたわら食文化の比較研究を行ってきた。

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