斉藤 章佳 著 | イースト・プレス | 258p | 1,500円(税別)


1.万引きを繰り返す人たち
2.被害者が見えづらい深刻な犯罪
3.なぜ女性が多いのか
4.なぜやめられず、エスカレートするのか
5.高齢者と摂食障害と万引き
6.「万引きしない自分」に変わるために
7.特別対談 伊東ゆう(万引きGメン)×斉藤章佳


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

1日あたりの被害総額が約13億円にも達するという「万引き」。軽く見られがちだが、日本経済全体にも影響を及ぼす深刻な犯罪であり社会問題といえるだろう。実はこの万引き、貧困や高齢者の認知症の他に、アルコール・ギャンブルなどと同様、ストレスや生きづらさなどから来る「依存症」が原因であることも多いのだという。本書では、金銭的・物質的に困窮しているわけではないのに、窃盗衝動が制御できずスーパーなどで少額の万引きを繰り返し、「万引きGメン」や警察に逮捕され更生を誓ったとしても再発する、といった状態を「万引き依存症」と名づける。そしてその実態や要因、再発防止策などを、ソーシャルワーカーとして対象者の支援にあたる立場から解説、分析。実際の“症例”を多数紹介しながら、他の依存症とも共通するポイントをおさえながら再発防止のヒントも提供している。著者は精神保健福祉士・社会福祉士で、アジア最大規模といわれる依存症施設である大森榎本クリニックの精神保健福祉部長を務める。

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