木内 登英 著 | 日本経済新聞出版社 | 272p | 1,800円(税別)


1.米中貿易戦争の勃発
2.戦後自由貿易体制と米国の貿易政策
3.終わりのない覇権争い
4.日米FTAと貿易摩擦の長い歴史
5.貿易戦争と表裏一体のグローバル金融危機
6.米中貿易戦争は日本経済に甚大な打撃


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

世界経済に危機が迫っている。自由貿易の枠組みが崩壊し、戦前のようなブロック経済に逆戻りする可能性もある。原因は、米国第一主義を掲げるトランプ政権が仕掛けた米国と中国の貿易戦争だ。両国の報復関税の応酬は、日本経済にも深刻な影響を及ぼす可能性がある。本書では、米中の貿易戦争の原因やトランプ政権の狙いを、戦後の対日政策も踏まえて分析。これから何が起きるのか、当事国のみならず、欧州や日本にどのような打撃を与えるのか、日本は何をすればいいのか、などを多角的に論じている。米国の自国第一主義に基づく過激な保護貿易政策は、他国のみならず、米国自身の経済にも深刻な悪影響を与えるようだ。著者は、野村総合研究所エグゼクティブ・エコノミスト。野村證券経済調査部長兼チーフエコノミストとして、日本経済予測を担当するとともに、2012年から5年間、日本銀行の政策委員会審議委員を務めた。

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