大沼 保昭 著 | 筑摩書房(ちくま新書) | 416p | 1,100円(税別)

1.国際社会と法
2.国家とその他の国際法主体
3.国際法のありかた
4.国際違法行為への対応
5.領域と国籍
6.人権
7.経済と環境の国際法
8.国際紛争と国際法
9.戦争と平和


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

ニュースなどでしばしば目にする「国際法」。それがどのようなもので、いかに機能しているかをしっかり説明できる人は、意外と少ないかもしれない。しかし、グローバル化が進む今日、国際法は外交や紛争解決だけでなく、貿易や金融、情報通信、環境問題などで私たちの生活に密接に関わっているのだ。本書は、国際法について一定の知識を身につけ、その役割や現実の国際社会でどのように扱われてきたか、考察を深められる入門書。国際法とは、その名称の一つの法体系があるのではなく、国連憲章をはじめとする国家間の条約と、明文化されていない慣習法からなる、国際社会がどうあるべきかを示す法規範全体を指す言葉だ。とりわけ戦後のさまざまな分野における国際関係の規範として機能してきた。著者は東京大学名誉教授で、国際法学の日本における第一人者。2018年10月に逝去され、本書が遺著となった。

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