遠藤 誉 著 | PHPエディターズ・グループ | 287p | 1,700円(税別)

まえがき 米中貿易戦争の根幹は「中国製造2025」
1.「中国製造2025」国家戦略を読み解く
2.世界トップに躍り出た中国半導体メーカー
3.人材の坩堝に沸く中国
4.習近平の「宇宙支配」戦略
5.習近平、世界制覇へのロードマップ
あとがき 「一帯一路一空一天」


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

世界情勢のキャスティングボートを握る一国に中国を挙げるのに異論のある人は少ないだろう。昨今は米中貿易戦争の行方が注目されるが、その原因に「中国製造2025」が深く関わると指摘されている。中国が2015年5月に発布した国家戦略だが、その目標に対し米国が強い危機感を抱いているのだ。本書では、ハイテク製品や半導体などのキー・パーツ、情報通信分野における製造業の高度化、宇宙開発の推進などを盛り込んだ「中国製造2025」を通して習近平主席が何をめざすのか、人材獲得、半導体、量子通信衛星などの先端的宇宙開発などに焦点を当てて探っている。もしハイテクや宇宙の分野で中国が米国を超えるようなことがあれば、世界が大きく変わる可能性がある。著者は東京福祉大学国際交流センター長、筑波大学名誉教授、理学博士。中国吉林省長春市生まれで幼少期を中国で過ごし、のちに中国社会科学院社会学研究所客員研究員・教授などを歴任した。

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