宮坂 昌之/定岡 恵 著 | 講談社(ブルーバックス) | 288p | 1,100円(税別)

1.慢性炎症は万病のもと
2.炎症を起こす役者たち
3.慢性炎症はなぜ起こる?
4.慢性炎症が引き起こすさまざまな病気
5.最新免疫研究が教える効果的な治療法
6.慢性炎症は予防できるのか?


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

がん、動脈硬化、糖尿病、喘息、アトピーなど、現代人を悩ます多くの病のもとになるのが、「慢性炎症」。全身の器官の一部が炎症を起こし、それが長期にわたり続く状態だ。自覚症状がないまま進行することも多く、サイレント・キラーとも呼ばれる慢性炎症は、どんなメカニズムで進行するのだろうか。本書では、免疫反応の始まりとして起きる炎症反応と、それが慢性化することによる慢性炎症の正体と、それがどのように各種の深刻な病や肥満、老化などにつながるかを、最新の免疫学の研究成果をもとに、科学的かつわかりやすく解説している。さらには治療法や予防法にも言及し、「万病のもと」として警戒すべき慢性炎症の全体像を明らかにする。著者の宮坂昌之氏は大阪大学大学院特任教授で、医学博士・PhD。2007年から08年まで、日本免疫学会会長を務めた。定岡恵氏は宮坂氏の長女で、理化学研究所生命機能科学研究センター研究補助員、神戸大学非常勤講師。

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