鶴 通孝 著 | 鉄道ジャーナル社 | 320p | 900円(税別)

はじめに 整備新幹線以前
1.全幹法と整備新幹線
2.国鉄時代の整備新幹線計画
3.財政難の中で編み出された新スキーム
4.国鉄改革後の再始動
5.整備5線それぞれのあゆみ
6.各路線の特徴と現状
7.リニア中央新幹線
エピローグ 整備5線以後


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

官民連携など複数のプレーヤーが関わるプロジェクトには、幾多の困難がつきまとう。そうした困難を乗り越えながらおよそ半世紀も取り組まれている巨大な国家的プロジェクト、それが「整備新幹線」である。先ごろ開業した北海道新幹線など5路線を整備し、全国に新幹線網を行き渡らせようというものだ。本書では、1970年の全国新幹線鉄道整備法(全幹法)施行からの「整備新幹線」のドラマチックな歴史を振り返り、各路線の現状、今後の展望などを詳細に解説。間にオイルショックや国鉄分割民営化などの出来事を挟み、それらから多大な影響を被り、一時凍結などを経て、ようやく北陸新幹線敦賀・大阪間の着工をめざすのみとなった整備新幹線。常に最大の課題となったのは、国、地方自治体、JRの三者で負担することとされた「財源」だった。著者は雑誌「鉄道ジャーナル」副編集長。

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