原題:Your Health at Work | Trades Union Congress (TUC), Becky Allen, Howard Fidderman 著 | Kogan Page | 280p

1.精神的な健康を守る
2.ストレスに取り組む
3.職場および職場の外でのいじめ
4.自殺
5.職業がん・有害/危険物質
6.筋骨格系疾患
7.障害者差別および合理的調整
8.高齢労働者における職場での健康
9.労働時間
10.夜勤およびシフト勤務
11.身体的な健康および健康イニシアチブ
12.業務上の健康に関する助言を受けるには
13.新しい働き方
14.若年または未経験労働者および見習生
15.特定の条件に適応する
16.移民労働者
17.暴力と虐待
18.女性とLGBTに関する問題
19.権利の実現


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

米国発の「健康経営」の取り組みが、近年、日本でも大企業を中心に広がりを見せている。多くの先進国・新興国において、移民や高齢者、LGBTなどさまざまな労働者が職場に集い、雇用形態や働き方も多様化する現在、それらを踏まえた従業員の健康維持・増進を考えることは世界的な課題といえるだろう。本書は、英国の労働者向けに書かれた、職場における心身の健康維持のためのガイド。調査結果や統計をもとに現状を踏まえつつ、英国の労働や衛生安全のための規制やガイドラインを紹介しながら、労働者が自身の健康を守るために何ができるのかを網羅的かつ具体的に解説している。従業員が自身の健康を守るために雇用主や周囲の人々に情報提供やサポートを求めることは働く者の「権利」である、というトーンで全体が貫かれているようだ。外国人労働者の受け入れが議論されるなど、労働環境における共通点が多い日本にとっても大きなヒントを与えてくれる。著者は、150年の歴史を持つ英国唯一の労働組合中央連合組織である「労働組合会議(TUC)」の監修を受けた専門家たち。ベッキー・アレン氏とハワード・フィダーマン氏はフリーランスのライターである。

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