横山 禎徳 著 | 東京大学出版会 | 288p | 2,600円(税別)

1.「社会システム」としての原発システム
2.悪循環を発見する
3.良循環を形成する
4.新しい「社会システム」をいかに捉えるか
5.サブシステムを活かす
6.未知のプロセスとリスクへの対応
7.誰もが議論できるシステムへ


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

環境・エネルギー問題、人口減少・少子高齢化、格差や貧困など、現代社会は複雑で解決が困難な課題で満ちあふれている。それらに立ち向かうには、表面的な事象のみをターゲットに対症療法的な解決を図るだけでは不十分だろう。そこで注目すべきなのが、「社会システム・デザイン」のアプローチだ。本書では、解決困難かつ重要な社会課題の一つである「原子力発電所(原発)」をテーマに取り上げ、その社会システム・デザインによる解決を模索している。原発を技術的な側面だけでなく、組織や制度、政策、歴史、文化などの要素が連鎖的に入り混じったシステムとして捉え、根底にある本質的な「中核課題」を抽出。その課題を解決するために、人や組織・制度をどのように構築していくかを具体的に検証する。著者は元マッキンゼー・アンド・カンパニー東京支社長で、現在は県立広島大学専門職大学院経営管理研究科研究科長、東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム(東大EMP)企画推進責任者等を務めている。2012年には国会の東京電力福島原子力発電所事故調査委員会(国会事故調)の委員を務めた。

SERENDIP会員の方は本ダイジェストをこちらからお読みいただけます。