中部 博 著 | 集英社インターナショナル | 256p | 1,500円(税別)

序.1億台突破
1.最初の1台
2.立体商標登録
3.日本からアメリカへ
4.ヨーロッパ、そしてアジアへ
5.スーパーカブ・パラダイス
6.ふたつの最前線 南米と中国
7.ふたたび日本のスーパーカブ


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

日本中のいたるところで見かける、ホンダの小型オートバイ・スーパーカブ。日本だけでなく世界160カ国以上で今も人気を集めている。1958年に初めて発売されたスーパーカブの販売台数は、60年以上を経て世界累計で1億台を超えるという。なぜ、これほどまでに長く愛され続けているのだろうか。本書では、日本、米国、欧州、アジアなどあらゆる場所で、庶民の手軽な「足」として、配達や出前などの手段として広く愛用されている歴史的名車・スーパーカブについて、その誕生から、企画当初からあったという世界戦略、デザインの秘密、現地化等々、幅広く論じる。女性をはじめ、それまでオートバイに乗ったことのない人でも乗りこなせるよう、軽量化や乗り心地、デザインにこだわり、高性能かつ低価格を追求し続けているスーパーカブ。そうした要点を解説しながら、各国での人々の意識や文化、社会状況に合わせて自在に変化する国際ビジネス戦略の紆余曲折を、徹底した現地取材などにより描き出している。著者は、週刊誌記者、テレビ司会者などジャーナリスト時代を経て、ノンフィクションの書き手として多数の著書を上梓。

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