原題:The Digital Party | Paolo Gerbaudo 著 | Pluto Press | 223p

1.反撃する政党
2.ピープル・オブ・ザ・ウェブ
3.政党がFacebookを真似る時代
4.参加主義
5.政党幹部の死
6.民主主義をコーディングする
7.一般投票主義2.0
8.ハイパーリーダー
9.スーパーベース


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

今日、あらゆる分野でデジタル化が進んでいるが、世界を見渡せば「政治」も例外ではなくなっている。エストニアなどでの電子政府の取り組みの他に注目されるのが「デジタル政党」の動き。イタリアやスペイン、フランス、英国など欧州各国を中心に、ネットを大胆に活用する政党が勢力を拡大しつつある。本書では、2008年のリーマンショック前後から欧州各国に続々と登場し、支持を獲得していった「デジタル政党」の理念や目的、活動実態などを詳細に分析。各国の事情にかかわらず、一様にデジタル技術を駆使して、新時代の民主主義のあり方を模索するデジタル政党のムーブメントが起きた理由、その将来展望などを、事例を紹介しながら論じている。ダイジェストでは、2018年の国政選挙でイタリア第1党にまで躍進した「五つ星運動」を事例として取り上げた。著者はロンドン大学にてデジタル文化社会学を教える傍ら、社会運動や政治分野で執筆を続けるジャーナリスト。

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