西口 一希 著 | 翔泳社 | 240p | 2,000円(税別)

序.顧客起点マーケティングの全体像
1.マーケティングの「アイデア」とN1の意味
2.【基礎編】顧客ピラミッドで基本的なマーケティング戦略を構築する
3.【応用編】9セグマップ分析で販売促進とブランディングを両立する
4.【ケーススタディ】スマートニュースのN1分析とアイデア創出
5.デジタル時代の顧客分析の重要性


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

顧客のニーズやウォンツ、あるいは自社の商品やブランドの認知度やそれが購買に結びついているかを探るのは、マーケティングの基本と言っていい。だが、ここで言う「顧客」を“平均”や“最大公約数”で捉えていては、他社と差別化できる独創的なアイデアは浮かびづらいだろう。本書が説く「顧客起点マーケティング」が着目するのは、多数の顧客の平均や最大公約数ではなく、「一人の顧客」が求めているものの核心にいかに迫るかである。著者はスマートニュース執行役員でマーケティングを担当。これまでP&Gジャパン、ロート製薬などでマーケターとして活躍後、ロクシタンジャポン代表取締役を務めてきた。その経験の中から生み出した手法は非常にシンプルだ。顧客をセグメントに分け、それぞれのセグメントから「一人」を選び、詳細に話を聞く。その中から、マーケティング・アイデアに結びつくアイデアを見出していく。そのために認知度や購買頻度で五つに分ける「5セグマップ(顧客ピラミッド)」、それらに「次もそのブランドを選ぶか」という「ブランド選好」の軸を加えた「9セグマップ」というフレームワークを用いる。

SERENDIP会員の方は本ダイジェストをこちらからお読みいただけます。