『世界まちかど地政学 NEXT』
藻谷 浩介 著 | 文藝春秋 | 288p | 1,200円(税別)


1.成長目指す貧困国 平和の配当に潜む毒饅頭
2.ニューヨーク・再生と格差拡大の現場
3.バルカンの火薬庫はいま 旧ユーゴとアルバニア
4.極小の公国から見える欧州の本質
5.レバノンとヨルダン・戦地真横でのかりそめの安寧


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

言うまでもなく世界のおよそ200の国の事情は千差万別であり、たとえば同じ東南アジアの貧困国と言っても人々の意識や街の風景などが異なる。
普段、私たちが意識しない、あるいは存在すら知らない国を含め、そうした「違い」を知ることは、自国を客観的に見るためのものさしを増やすことに他ならない。

本書は、『デフレの正体』『里山資本主義』といったベストセラーの著者(共著含む)である地域エコノミストの藻谷浩介氏が、有名無名、大国か小国かなどを問わず、多様な国や都市を訪れた旅行記である。
観光地にこだわらず、むしろ日本では無名であったり、名前は知られているけれども実態を知る人が少なかったりする土地にも訪れ、「知られざる国の知られざる様子」や「よく知られた国であるはずなのに知られていない実態」をリポートする『世界まちかど地政学』の第2弾であり、17カ国17都市が取り上げられている。
著者は現在、日本総合研究所調査部主席研究員。なお、本書は毎日新聞社の有料インターネットサイトである「経済プレミア」に連載中の旅行記「藻谷浩介の世界『来た・見た・考えた』」をもとにしている。
ダイジェストではラオスとルクセンブルクを取り上げた。

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