『武器としての世論調査』
三春 充希 著 | 筑摩書房(ちくま新書) | 272p | 1,000円(税別)


1.世論調査の勘違い
2.世論調査を総合して見えてくるもの
3.政策への賛否を読む
4.世論調査の限界
5.地域が持つ特色
6.時代に生きる人々
7.政治参加の一つとしての選挙
8.選挙はどのように世論を反映するのか
9.情勢報道の読み方


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

国政選挙や統一地方選挙の前、国会で賛否の分かれる重要法案が審議される時期などに注目されるのが、内閣支持率をはじめとする「世論調査」である。
ところが、ネット情報が氾濫する中、新聞社や放送局、通信社が行う世論調査を「信用できない」と考える人が増えているようだ。本当にそうなのだろうか?

本書では、世論調査がどのように行われ、そこから何を読み取れるかを解説し、世論調査は、社会をとらえ、未来を変えるために有効な「武器」となり得ると説く。
そして、内閣支持率や政党支持率、選挙の出口調査といった、世論の形成や政策、政権運営を左右する各種データを時系列、地域、世代などの切り口で精緻に分析。
巷に広がる俗説や勘違い、扇動や意見誘導などに惑わされず、世論調査をはじめとする政治に関わる統計データからいかに私たちの社会を正確にとらえ、それを変えていけるかを探る。
著者は1988年生まれ。自然科学の研究をしていたが、世論調査や選挙分析に関心をいだき、2017年より「みらい選挙プロジェクト」を単独で運営。ツイッターでの選挙分析発信で注目される。

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