『無人の兵団』
ポール・シャーレ 著 | 伏見 威蕃 | 早川書房 | 574p | 3,700円(税別)


序 生死を決定する力
1.地獄のロボット黙示録(ロボポカリプス・ナウ)
2.ターミネーター建造
3.ランアウェイ・ガン
4.フラッシュ・ウォー
5.自律型兵器禁止の戦い
6.世界の終末を回避する――政策兵器


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

めざましく進化を続けるAIやロボット技術を軍事に応用する動きが、米国をはじめとする各国に広がっている。
とくに注目すべきは、AIによるシステムやロボットが自らターゲットを察知し、攻撃あるいは防御をする「自律型兵器」だ。
はたして映画『ターミネーター』のような未来がやってくるのだろうか。

ビル・ゲイツ氏の2018年「年間ベストブック」の一冊にも選ばれた本書では、米陸軍レインジャー部隊出身のアナリストが、AIやロボット技術を駆使した自律型兵器を中心に、最先端軍事技術の実態とその深部に迫っている。
兵器の「自律」に、人間はどこまで関わるべきなのか、自律に伴うリスクはどの程度のものなのか、など導入と規制にまつわる課題を、各国の実例とともに、DARPA(米国防高等研究計画局)の研究者や軍の高官など多彩な関係者への取材をもとに論じる。
著者は2008~13年まで米国防総省にて自律型兵器に関する法的・倫理的課題と政策を研究。現在は、シンクタンク「新アメリカ安全保障センター(CNAS)」のシニアフェローおよび「テクノロジー及び国家安全保障プログラム」ディレクターを務める。

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