『地球を支配した「利己的なサル」は滅亡に向かうのか』
The Selfish Ape
Nicholas P. Money 著 | Reaktion Books | 148p


1.地球が育んだ生命
2.動物の誕生
3.消化とエネルギー
4.遺伝のしくみ
5.子孫を残す
6.脳と知性
7.死
8.より良い世界を求めて
9.人類が犯した過ち


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

地球温暖化により人類が生活する環境が激変している。このままでは、恐竜や他の多くの種のように人類も絶滅してしまうかもしれない――。
自分たちの幸福や快楽のために環境を作り変えてきた「利己的なサル=人類」は、そのツケを払わされるのか。
そもそも、人類は、生物学的に他の種とどう違うのだろう。

本書では、進化生物学、遺伝学、生命科学、脳神経科学、死生学、社会学などの幅広い知見を交えつつ、ヒトの遠い祖先である単細胞生物から、現生人類の絶滅の可能性までを俯瞰。
人類がどのように地球上に誕生し、生と死を繰り返しながら遺伝子をつなぎ、最後には地球上をどのように去っていくのか、素朴な疑問に答えながら考察している。
私たち人類が、いかなる存在なのかを見つめ直し、他の生物や地球環境に気を配りながら、どう生きていけばよいかを改めて考えるための、いくつものヒントを与えてくれる。
著者は英国生まれで、現在は米国マイアミ大学植物学教授。菌学を専門とし、カビやキノコなどについて多数のユニークな研究業績を上げている。著書に『微生物 目には見えない支配者たち』(丸善出版)などがある。

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