『ココ・シャネル そのイノベーションの源泉』
Living with Coco Chanel
Caroline Young 著 | White Lion Publishing | 192p


1.田舎育ち
2.貧しい素材で
3.ボヘミアンのパリ
4.パリ、カンボン通り
5.成功を恋い焦がれて
6.英国式の装い
7.リヴィエラ・シック
8.1930年代のシャネル
9.ホテル・リッツでの暮らし
10.復活
11.黄昏の年月


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

高級ファッションブランド「シャネル」の創業者、ココ・シャネル。
1920年代のパリで活躍し、一世を風靡した服飾デザイナーである彼女は、女性ファッション、さらには女性の生き方にも変革をもたらした「イノベーター」と言ってもいいだろう。
そしてその革新性には、ある「場所」が深く影響していた。

本書は、ココ・シャネルの生涯を辿る伝記であり、とくに幼少期から晩年まで移り変わった生活の「場所」にスポットを当てている。
コルセットから女性を解放し、シンプルで機能的なジャージー素材のドレスを発表したり、喪服でしかなかった黒い服を、フォーマルな場で着られる「リトル・ブラック・ドレス」として打ち出したりしたシャネルは、幼少期に父親に捨てられ、修道院に付属する孤児院で暮らした過去があった。
その過去こそが、彼女のイノベーションや生涯一貫した「美学」の源泉だった。
著者は子ども向けの知育本や、デザイナーや映画監督に関する書籍などを手がけるライター、ファッション・ジャーナリスト。

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