『インスピレーションは波間から』
平田 毅 著 | めるくまーる | 256p | 1,800円(税別)


序章 野生の呼び声
1.フィジー・カンダブ島
2.南インド
3.タンザニア・ザンジバル島
4.アンダマン・ニコバル諸島
解説 海洋生物としてのカヤックを履く(鎌田東二)


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

地球の表面の7割を覆う「海」。そこには人類を含むあらゆる生物の原初の記憶が内包されている。
そこに人間が近づき、海と「共生」する感覚が得られるツールの一つに「シーカヤック」がある。
一人乗りのカヌーの一種で、身体にフィットして航行できるため、海、そして大自然との一体感が得られるという。

本書は、シーカヤック海洋冒険家の著者が、日本列島の沿岸を一周する旅や、太平洋~インド洋辺境の島々を訪れた時の、体験と思索を綴った紀行エッセイである。
「乗る」というより「履く」と言った方が近く、熟練すれば、あたかも身体の一部のように操れるシーカヤック。
それを“履いた”著者は新種の海洋生物のように大自然に溶け込み、太古から連なる生命感、共生の感覚を心の底から味わい、独自の世界観を獲得する。
著者は和歌山県湯浅町在住で、アウトドアサービス「アイランドストリーム」代表、自然文化空間「The 7th Sense Cafe」代表。
20カ国に及ぶカヤックトリップを経験し、音楽DJ、スライドショー&トークライブ活動も頻繁に行っている。

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