『イスラム2.0』
飯山 陽 著 | 河出書房新社(河出新書) | 272p | 880円(税別)


1.イスラム2.0時代の到来
2.ヨーロッパのイスラム化とリベラル・ジハード
3.インドネシアにみるイスラム教への「覚醒」
4.イスラム・ポピュリズム
5.イスラム教の「宗教改革」
6.もしも世界がイスラム教に征服されたら……
7.イスラム教徒と共生するために


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

グローバリゼーションの進展により、ビジネスでも、日常生活においても、異なる価値観を持つ海外の人々と触れ合う機会が増えてきた。
そのなかでもとくに日本人の理解が進んでいないのが「イスラム教徒」の価値観ではないだろうか。
実は近年、イスラム教徒の考え方や行動には大きな変化が見られるという。

本書では、2000年以降に変化したイスラム教徒の意識と行動様式を「イスラム2.0」と名づけ、それ以前の1400年続いた「イスラム1.0」からの変化と、それを踏まえた現代の世界情勢を論じる。
そして、それらを前提としたイスラム教徒との付き合い方について、具体的に提言している。
著者によると、インターネットの発展と普及により、これまで一部のイスラム法学者などの宗教エリートが独占していた知識が、一般の教徒にも簡単にアクセスできるようになったことが、イスラム2.0へのアップデートを促したという。
著者はイスラム思想研究者で、アラビア語通訳、上智大学アジア文化研究所客員所員。

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