『FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略』
ベンジャミン・ハーディ 著 | 松丸 さとみ | サンマーク出版 | 335p | 1,600円(税別)


はじめに 意志力が役に立たないわけ
1.科学が存在を認めた「場所」の効果
2.「遺伝子」にすら影響が及ぶ
3.これが「最有効戦略」だ
4.ねらって「至高状態」になる
5.「神聖な場所」を作る
6.すべてを「整理整頓」せよ
7.最初から「悪い選択」がないようにする
8.「サボタージュ」に反旗を翻す
9.能力の底上げが「不可避」な状況


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

ある目標を達成するのに、自分の「意志の力」が重要とされることが多い。私たちは、しばしば「意志が弱い」ために、たとえばダイエットや禁煙などの目標達成に挫折する。
だが、それは本当に自分の意志だけが原因なのだろうか。目標達成に「意志の力」よりも重要なものがあるのではないだろうか。

本書では、原題に『Willpower Doesn’t Work(意志力など役に立たない)』とあるように、目標達成をはじめ、個人の能力や資質、行動、性格などには、各々の「意志」よりも「環境」が大きく影響すると主張。
本書で言う「環境」には、人間関係を構築する相手、受け取る情報なども含まれるが、自らを取り巻く環境をコントロールすることで、能力を高め、目標や理想を実現できる、と論じる。
そして、数々の研究結果や事例をもとに、その具体的な方法を提案している。
著者は、組織心理学者、著作家、起業家。ブログ・サービス「Medium」で多くのフォロワーを持ち、心理学専門誌の電子版「サイコロジー・トゥデイ」などに寄稿。

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