『グローバル・グリーン・ニューディール』
2028年までに化石燃料文明は崩壊、大胆な経済プランが地球上の生命を救う
ジェレミー・リフキン 著 | 幾島 幸子 | NHK出版 | 312p | 2,000円(税別)


1.要はインフラだ
2.パワー・トゥ・ザ・ピープル ――太陽と風は無料だ
3.ゼロ炭素社会の暮らし ――自動化された電気車両による移動、接続点となるIoT建築物、スマートなエコロジカル農業
4.臨界点 ――2028年前後にやってくる化石燃料文明の崩壊
5.巨人を目覚めさせる ――声を上げる年金の力
6.経済改革 ――新しい社会資本主義
7.市民の力を結集せよ ――地球上の生命を救うために


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

世界にはさまざまな「緊急事態」が発生しているが、忘れてはならないのが「気候変動」の問題だ。
2018年10月には国連の科学機関「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が、温室効果ガスの排出増大により、このままいけば地球上の生命の存続が脅かされる」と警告している。
どうすればいいのか。

本書では、1930年代のアメリカを大恐慌による経済危機から再建するために打ち出された「ニューディール」に匹敵する経済政策の大転換「グリーン・ニューディール」をグローバルに展開する必要性を訴え、その理由と、考えられるロードマップを明らかにしている。
グリーン・ニューディールとは、通信手段、動力源、運搬機構といったインフラの脱炭素化(化石燃料から再生可能エネルギーへのシフト)、グリーンビジネス(環境問題解決に関するビジネス)における雇用創出等の政策だ。
著者は、文明評論家で、経済動向財団代表、TIRコンサルティング・グループ代表。
欧州委員会、メルケル独首相をはじめ、世界各国の首脳・政府高官のアドバイザーを務める。
ベストセラー『限界費用ゼロ社会』(NHK出版)など著書多数。

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