『生命はデジタルでできている』
-情報から見た新しい生命像
田口 善弘 著 | 講談社(ブルーバックス) | 224p | 1,000円(税別)


1.ゲノム
2.RNAのすべて(トランスクリプトーム)
3.タンパクのすべて(プロテオーム)
4.代謝物のすべて(メタボローム)
5.マルチオミックス


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

「人間」は、コンピュータやロボットなどの「機械」と対置されることが多く、アナログなものというイメージを抱く人が多いだろう。
しかし、分子生物学の成果によれば、人間をはじめとする生命体は、DNA(ゲノム)という名のデジタルデータの設計図をもとに、デジタルな情報処理を経て作られているのだ。

本書では、デジタル信号処理系である、生命体のDNA→RNA→タンパクという発生の機序を「DIGIOME(デジオーム)」と名づけ、その詳細とともに最新のゲノム科学の成果の一端を紹介。何十億年も前から自然は、最新のAI=機械学習と同じようなシステムで生命のさまざまな機能や遺伝の仕組みを実現していたという驚愕の事実を明らかにしている。
人間が作り出したコンピュータよりも優れた面を持つDIGIOMEは「DNAコンピューティング」という学問分野も生み出している。

著者は中央大学理工学部教授。機械学習などを応用したバイオインフォマティクスの研究を行っている。


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