『ならずもの』
-井上雅博伝――ヤフーを作った男
森 功 著 | 講談社 | 290p | 1,700円(税別)


序.30億円の隠れ家
1.突然の死
2.都営団地が生んだ天才
3.タイムマシーン経営の原点
4.ソフトバンクの遊び人
5.ならずものをかき集めて
6.孫正義の操縦術
7.知られざる趣味の世界
8.思い知った限界
9.趣味人として
終.天才の死


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

インターネットで、多くの人がヤフー・ジャパンのサービスを使ったことがあるだろう。そして、日本のヤフーを作ったのは、ソフトバンク社長の孫正義氏だと思っている人がほとんどではないだろうか。
だが、実はヤフー・ジャパンを大きく育てた、一般には有名とは言い難い人物がいた。井上雅博である。

本書は、1996年のヤフー・ジャパンの創業に尽力し、わずかな期間初代社長を勤めた孫正義氏を継いで社長に就任、3名で始めた会社を年商1兆円の巨大IT企業に育てた井上雅博の評伝である。
孫正義氏に見出され、懐刀として活躍した彼は、1000億円と言われる資産を手にして2012年に実業界を去り、高級ワインやクラシックカーの収集などの趣味に没頭。そして、2017年、米国カリフォルニアで行われたカーレースに参加し事故を起こし、非業の死を遂げる。

著者は1961年生まれのノンフィクション作家。「週刊新潮」編集部などを経て2003年に独立。2018年には大宅壮一メモリアルノンフィクション大賞を受賞している。


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