『オールラウンドに才能を発揮する「ポリマス」の歴史』
-レオナルド・ダ・ヴィンチからスーザン・ソンタグまで
The Polymath: A Cultural History from Leonardo da Vinci to Susan Sontag
Peter Burke 著 | Yale University Press | 352p


はじめに ポリマスとは何か
1.東洋と西洋
2.「ルネサンス・マン」の時代
3.「知の怪物」の時代
4.「文人」の時代
5.専門性の時代
6.集団的ポートレート
7.それぞれの居場所
8.分野横断の時代
おわりに 第3の危機に向けて
付録 500人の西洋のポリマスたち


【要旨】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

現代の情報があふれる時代に、スペシャリストとゼネラリストのどちらがより重要になるのか、ゼネラリストは、どの範囲まで知識やスキルを広げればよいのか。判断が難しい問題といえる。
古今東西の歴史では、きわめて広範囲の学識と技能を持ち活動する「ポリマス」と呼ばれる人々が常に存在した。

米国本国でも発刊前で、もちろん未邦訳である本書では、特定の専門領域にとらわれない研究や表現活動を行う博識な人物である「ポリマス」たちを、古代から現代までの西洋の歴史を紐解きながら紹介。統合・体系化と専門分化の間で揺れ動いてきた、西洋における「知の歴史」を解析し、これまで果たしてきた、そして今後期待されるポリマスの役割を明らかにする。
情報過多の現代にポリマスであることは難しくなっているものの、学問の発展にとって分野横断の知識や研究はますます必要になると主張している。

著者は歴史学者で、ケンブリッジ大学名誉教授。専門はルネサンス期のイタリア文化史だが、歴史が時代・地域の枠を超えて現代に至るまでどのような影響を及ぼしているか、という観点からの研究も多い。


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