『あなたの中の動物たち』
-ようこそ比較認知科学の世界へ
渡辺 茂 著 | 教育評論社 | 288p | 1,800円(税別)


序.あなたの中の動物たち
1.あなたの記憶力
2.あなたは論理的に判断できますか
3.あなたは道徳的ですか
4.鏡の中のあなた
5.あなたは美がわかりますか
6.あなたの言語
7.あなたの脳を見てみよう
終.心とは何でしょう


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

わたしたちは、人間が進化の頂点におり、他のどの動物よりも知能(認知能力)が優れていると思いがちだ。
だが研究によれば、動物たちには種ごとに環境に応じて獲得した認知機能があり、時にそれは人間と同等かそれ以上に高度で複雑なこともある。「この動物は人間でいえば○歳の知能」などとは言えないのだ。

本書では、かけ離れた種でも類似した認知機能を持つ動物たちを調べる「比較認知科学」で行われている、ユニークな研究やその成果を紹介。記憶力、論理的判断、道徳、美などのテーマごとに、動物たちと人間との間で共通、あるいは異なる認知能力について考察している。
たとえばハトは、ピカソとモネの絵画を区別するだけでなく、キュビストと印象派といった画風の違い、さらに子どもの絵の上手下手までも見分けるのだという。

著者は慶應義塾大学名誉教授で、比較認知神経科学を専門とする。1995年に、本書でも紹介されている「ピカソとモネの絵を見分けるハトの研究」で、イグ・ノーベル賞を受賞した。


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