『日本の教育はダメじゃない』
-国際比較データで問いなおす
小松 光/ジェルミー・ラプリー 著 | 筑摩書房(ちくま新書) | 240p | 820円(税別)


1.学力は本当に低いのか?
2.教育の代償は大きいのか?
3.もうそういうの、やめませんか?


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

「ゆとり教育の弊害で学力が低下している」「知識偏重の教育のせいで創造性が育まれていない」といった、日本の教育に対する否定的な声が目立つ。
教育行政はそうした意見に対応する「改善策」を次々と打ち出し、結果として教育現場に混乱をもたらしている。だが、本当に日本の教育は「ダメ」なのだろうか。

本書では、OECDが実施する学習到達度調査PISA(ピザ)などの国際比較データを駆使しながら、通説ともなっている日本の教育の「ダメ」な点の多くが思い込みに過ぎず、世界的に見れば相対的に日本の子どもたちの学力は高く、創造性の面でも高い水準にあることなどを明らかにする。
そして、保護者や教師、教育行政、メディアなどに対し、日本の教育をどう捉えるべきかを提案、教育をめぐる議論に新たな視点を提供している。

著者の小松光氏は、国立台湾大学気候変動・持続的発展国際学位プログラム准教授、ジェルミー・ラプリー氏は京都大学大学院教育学研究科准教授。ともに世界銀行、国際連合教育科学文化機関などのアドバイザーも務めた経験を持つ。


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