『エメラルドシティ ~ニューヨークが抱える都市の矛盾は解消できるのか』
Joseph Grosso 著 | John Hunt Publishing | 170p


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

米国社会に歪みをもたらした「格差と分断」は、国内の大都市の様相をも変えつつある。とりわけニューヨークでは、世界でもトップクラスの繁栄を謳歌しながら、郊外の貧困率がかつてないほど高くなっている。
都市計画や不動産業界への働きかけで、こうした「矛盾」を解消する手立てはあるのだろうか。

英国で出版された未邦訳の書籍である本書では、19世紀から現代に至るニューヨークの歴史を辿り、とくに約40年前からこの大都市が大きく変容したことを指摘。「繁栄と貧困」が同居する現在のニューヨークの「矛盾」を生んだ不動産事情、都市計画の本質について論じる。
ニューヨーク郊外に貧困をもたらした要因の一つには「ジェントリフィケーション(都市の高級化)」があり、それに乗じた不動産業者の投機的な行為が加わることで、家賃高騰と貧困化の悪循環が起きているようだ。

著者のジョセフ・グロッソ氏は、ニューヨーク在住の作家・公共図書館員。「The Humanist」や「Z Magazine」をはじめとするさまざまな出版物や、「Counterpunch」「Dissident Voice」「Jacobin」「Countercurrents」などのウェブサイトに記事を掲載している。


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