『EU ルールメイカーとしての復権』
金子 寿太郎 著 | 日本経済新聞出版 | 248p | 3,080円(税込)


1.フォン=デア=ライエン欧州委発足前夜
2.欧州議会選挙とフォン=デア=ライエン欧州委発足
3.EUの意思決定メカニズム
4.新生EUの優先的政策課題
5.EMUの完成
6.Brexit
7.ユーロ圏の拡大
8.グリーンディール
9.デジタル化対応
10.ユーロの国際的役割強化
11.EUのコロナ危機対応
12.コロナ危機後に向けて


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

Brexitにより初めての縮小を余儀なくされた「EU(欧州連合)」。
だが、2019年に就任した、事実上のトップであるウルズラ・フォン=デア=ライエン欧州委員会委員長のもと、EUは気候変動対策をはじめとするESG政策、デジタル化などで世界のルールメイカーとしての「復権」を果たそうとしているようだ。

本書では、2019年以降の「新生EU」が、Brexitや自国中心主義を強めた米国、台頭する中国などへの危機感を背景に、域内の統合を深めつつ環境対策と「倫理的なデジタル化」を柱に推し進める経済政策を紹介。さまざまな課題を抱える中、EUがグローバルなルールメイカーとしてその存在感を示せるかを論じている。
EUは、環境・社会的課題の解決を金融面で支える手法である「サステナブルファイナンス」を推進するが、特にその土台となる「タクソノミー(サステナブルな経済活動を他と区別しリストアップしたもの)」を重視し、精緻に構築しようとしている。

著者は一般財団法人 国際貿易投資研究所客員研究員。2016年7月から2020年6月まで、公益財団法人 国際金融情報センターブラッセル事務所長を務めた。2度の欧州駐在中に、共通通貨ユーロの導入、英国のEU離脱、グリーンディール、コロナ危機対応等に接し、分析・調査を続ける。


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