『どうせ社会は変えられないなんてだれが言った?』
-ベーシックサービスという革命
井手 英策 著 | 小学館 | 256p | 1,430円(税込)


序.不条理に怒りを!
1.政治に負けて生まれたベーシックサービス
2.私の幸せとあなたの幸せをひとつに
3.できる大改革 できない大改革
4.新型コロナウイルスが教えてくれたこと
5.ベーシックサービス、その先へ


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

コロナ禍による失業者や生活困窮者の増加を受けて、ベーシックインカムの可能性が注目されている。その一方で取り沙汰されるようになったのが「ベーシックサービス」の議論である。
お金を配るのではなく、必要とするすべての人に教育、医療、介護、子育てなどのサービスを無償で提供するというものだ。

本書では、2017年ごろからベーシックサービスのアイデアを提唱する経済学者が、その狙いや具体的方法、導入によって実現される社会像などについて熱く論じる。著者は、2015年から2017年まで民主党・民進党の政策づくりを手伝い、その中で消費税の2%増税分の使いみちを財政赤字の解消ではなく、生活保障の強化に向ける「2%組み替え論」を提案(後に自民党の政策にも取り入れられる)、それがベーシックサービス論の原型となる。
ベーシックサービスは、単に無償でサービスを提供するだけでなく、すべての人が自由で人間らしい生活が送れるようにするとともに、民主主義に基づく「社会の共同事業」を実現するものだという。

著者は慶應義塾大学経済学部教授で、財政社会学を専門とする。日本銀行金融研究所、東北学院大学、横浜国立大学を経て現職。


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