『最強の食材 コオロギフードが地球を救う』
野地 澄晴 著 | 小学館(小学館新書) | 192p | 902円(税込)


1.人類の課題:環境悪化と食料不足
2.コオロギフードは徳島大学から
3.コオロギによる循環型タンパク質生産システムの構築
4.日本のコオロギフードビジネスの展開
5.世界のコオロギフードビジネス
6.コオロギがワクチンや医薬品になる
7.コオロギフードの可能性


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

世界的な人口増加に伴う食糧危機への対応策として、近年注目を集めているのが「昆虫食」である。
昆虫の養殖であれば、既存の畜産や水産のように環境に与える負荷が大きくなく、より効率的に食用動物性タンパク質を生産できる。中でも「コオロギ」は養殖が容易で味も良く「陸のエビ」とまで呼ばれている。

本書では、25年前からコオロギ研究に力を注ぐ徳島大学長が、昆虫食の意義とともに、日本と海外におけるコオロギフードの研究・開発の最前線を紹介。コオロギを用いた食べるワクチンなどの医療用途にまつわるトピックや、株式会社良品計画の代表取締役会長・金井政明氏との対談などを通して、コオロギ利用について幅広く論じている。
徳島大学ではコオロギ・パウダーを使った食品を開発するベンチャーを設立し、民間企業と協業して「コオロギせんべい」を製造。自社ブランドでコオロギ入りの菓子も販売している。また、北欧では食品化だけでなく、自動飼育システムが構築されるなど、次世代の食料としてのコオロギの可能性に期待がかかっているという。

著者は理学博士で、専門分野は発生・再生生物学。1992年徳島大学工学部教授、2012年同大学理事を経て、2016年から現職。


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