『津田梅子』
-明治の高学歴女子の生き方
橘木 俊詔 著 | 平凡社(平凡社新書) | 240p | 968円(税込)


1.戦前の女子教育と岩倉使節団
2.津田梅子の幼少期と渡米
3.アメリカの大学へ留学する
4.帰国後の梅子と津田英学塾
5.山川捨松と永井繁子
6.三者三様の生き方と現代への含意


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

2024年上半期に、日本円の新紙幣の流通が始まる見込みだ。新札は、1万円札に渋沢栄一、1千円札に北里柴三郎、そして5千円札には津田梅子の肖像が印刷される。
津田梅子は、わずか7歳で明治時代の岩倉使節団に同行して渡米し、後に女子英学塾(現・津田塾大学)を創設、日本の女子教育の礎を築いた。

本書では、明治期に日本女性の知的解放と、職業人としての自立した生き方を教育によって導いた津田梅子の生涯とその時代的背景を描きつつ、ともに留学生として米国に渡った2人の女性の生き方との比較などから、学歴のある女性の生き方についてヒントを提供している。
幕末に江戸に生まれた津田梅子は、明治初期の岩倉使節団の同行により渡米後、約10年を米国で暮らす。帰国後、伊藤博文の家で通訳や家庭教師をこなしつつ、女学校の教師をしていたが、女性に英語を教える学校の設立を志し、再度渡米し留学。帰国して女子英学塾を開校する。

著者は大阪大学大学院を経て、ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了。仏・独・英に滞在後、京都大学大学院経済学研究科教授、同志社大学経済学部教授、経済企画庁客員主任研究官などを経て、現在、京都女子大学客員教授。


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