『現代世界の起源』
-15世紀から21世紀にかけての世界と環境をめぐる歴史
The Origins of the Modern World: A Global and Environmental Narrative from the Fifteenth to the Twenty-First Century
Robert B. Marks 著 | Rowman & Littlefield Publishers | 320p


イントロダクション 西洋の隆盛?
1.物質と貿易の世界 1400年頃
2.中国から始まる
3.帝国、国家、新大陸 1500年~1775年
4.産業革命とその結果 1750年~1850年
5.格差
6.大いなる旅立ち
結論 変化、継続、未来の形


【イントロダクション】※3,000字のダイジェストのうち、約300字の要旨のみご覧いただけます。

グローバル化が進む現代においては、ある地域での出来事が、連鎖的に世界に影響を及ぼす状態が常態化している。
だが、世界の国や地域が互いに影響を与え合い、世界秩序が形成されていった起源は、どこにあり、その過程はどのようなものだったのだろうか。

未邦訳の米国書籍である本書は、15世紀から現在にかけて、アジア、ヨーロッパを中心に、各地域がどのように関わり合ってきたのかを、大局的に歴史を捉えることでダイナミックに紐解いている。
15世紀初めに中国で銀が貨幣に鋳造され、同じ世紀の終わりに大航海時代の始まりとともに南米で大量の銀が見つかった出来事などが結び付き、世界的な取引や経済の源流が生まれたようだ。そして、18世紀にはアジアが世界に流通する製品の多くを生み出していた。著者は、歴史は、偶発性と巡り合わせを抜きにしては語れず、また、より良い未来像を描くためには、世界が過去から現在にたどり着いた道筋を理解することも必要だと主張している。

著者のロバート・B・マークス氏は、米ウィッティア大学の歴史環境学教授。歴史についての記事や論文を多数執筆し、2000年には大学の優秀教員に与えられる賞(Harry W. Nerhood Teaching Excellence Award)を受賞している。


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